2010年4月23日金曜日

世界最大の中国市場に取り組むHondaの姿勢 。

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プレミアムクロスオーバーユーティリティビークル「クロスツアー」


中国・北京で開催中の2010年北京モーターショー「北京国際汽車展覧会」のプレスデーにて、Honda代表取締役社長の伊東孝紳が中国市場への取り組みと姿勢に関してのスピーチを行った。


昨年、過去最高となる58万台を販売した世界最大の自動車市場である中国市場で、Hondaは多くのお客様からご支持を得ているとした上で、今後も環境性能に優れた商品を投入し、パートナーである広州汽車集団公司、東風汽車集団股有限公司とさらなる連携を深め、ユーザーの視点で市場のニーズに応える「お客様に最も近いメーカー」を目指すとした。


また、環境への取り組み及びハイブリッドモデルの発売については、二輪車・四輪車・汎用製品の全ての商品の低燃費化とCO2の削減に取り組み、「環境・エネルギー技術のトップランナー」を目指すとし、中国での燃費規制強化や、環境意識の高まりに応えるべく、Hondaは今後も積極的に環境性能に優れた商品を投入するとのこと。


日本で生産するハイブリッドモデル「インサイト」と「CR-Z」の販売を、中国でも2012年中に開始し、また、Acuraでは初となるハイブリッドモデルを今後3年以内に投入して、環境モデルのラインアップの幅を広げる方針であるという。


さらに、他社に先駆けた中国事業の展開として、中国においてさらなる新市場を創造すべく、高級セダンの快適性とSUVの高いユーティリティを高次元で融合させた、プレミアムクロスオーバーユーティリティビークル「クロスツアー」を広汽ホンダで生産し、2010年末までに販売開始する計画を発表し、加えて、広汽ホンダの自主ブランド「理念」のコンセプトモデルを発表。今年末に開催予定の広州モーターショーでは量産モデルを発表するとした。


東風ホンダも自主ブランドを開始する。これにより、広汽ホンダ、東風ホンダの両者がそれぞれの独自ブランドを持つことになるとのこと。

先に発表された広汽ホンダ理念コンセプトなど、国内モデルより斬新なデザインで、勢いを感じるモノも多い。メーカーならずとも注目したい中国市場である。



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広汽ホンダ「理念」コンセプト

2010年4月20日火曜日

「火山噴火の影響による、MotoGP開催延期について」の情報。

この週末に開催予定だった、世界選手権ロードレース第2戦日本グランプリの開催延期について、開催場所である「ツインリンクもてぎ」から以下の発表が行われている。

以下、ツインリンク茂木もてぎのWEBサイトより。


今週末の4月23日(金)~25日(日)に栃木県ツインリンクもてぎで開催予定の「2010 MotoGP 世界選手権シリーズ第2戦 日本グランプリ」につきまして、アイスランドの火山噴火による航空機関欠航の影響で、参戦ライダー・チーム関係者の移動が困難となったため、誠に残念ながら、開催を延期させていただくことになりました。


『この度、アイスランドの火山噴火による航空機関欠航のため、今週末に予定していたMotoGPの開催を延期することとなりました。不可抗力とは言え、世界最高峰のレースを心待ちいただいたファンの皆様には、心からお詫び申し上げます。
日本のMotoGPファンの皆様のご期待にお応えするため、関係各位との調整の結果、スケジュー ルを組み替え10月3日(日)に開催することを決定いたしました。

半年後の開催となりますが、シーズン終盤のチャンピオン争いなど、新たな見どころも増えますので、ファンの皆様には是非とも、お楽しみにお待ちいただければと存じます。既にご購入いただいた観戦チケットはそのままお使いいただけますが、やむなく払い戻し等をご希望されるお客様への対応は、後日ご案内をさせていただきます。』

株式会社モビリティランド 取締役社長 大島裕志


変更後の日程およびチケットの取り扱い等は下記の通りとなります。
*対象レース名:「2010 MotoGP 世界選手権シリーズ第2戦 日本グランプリ」

*日程変更:(当初の開催日程)2010年4月23日(金)~25日(日)

      (変更後の新しい開催日程) 2010年10月1日(金)~3日(日)

*その他

・既にご購入の観戦チケットにつきましては、そのままご利用いただけます。

・日程変更に伴い、観戦チケットの払い戻しをご希望される方につきましては

 2010年4月26日(月)正午よりツインリンクもてぎのホームページでご案内いたします。

*お問合せ先

チケットの取り扱いについてのお問い合わせ先

ツインリンクもてぎチケットセンター TEL 0285-64-0080

2010年4月9日金曜日

2009年度の2輪市場動向について。

一般社団法人日本自動車工業界から、2009年度に実施した2輪車市場動向調査の結果が発表された。 

この調査は2年に一度、新車購入ユーザーを対象にしたアンケート調査として行われ、2輪市場の変化を捉えることを目的とされ、今回は、5,575サンプルからの回答があり、新車購入ユーザー調査に加えて2つのトピック調査が行われた。 

その結果、新車購入ユーザーは、男女とも「10代」「20代」が減少し、とりわけ「20代・女性」の構成比が前回の'07年に比べて半減、一方、「50代以上」が増加傾向にあるとのこと。また、調査対象の平均年齢が47.4歳と今回も高齢化が確実に進んでいる様子が明らかとなった。なお、購入者は代替えが中心で、前回よりも2ポイント増加の57%となり、新規購入は依然減少傾向にあるとのこと。 

また、高速道路のタンデム走行経験者は前回の19%から22%へと微増。今後の継続乗車は前回の89%から92%にやはり微増となり、2輪に一度乗った人はなかなか降りないという嬉しいデータも現れた。  

トピック調査は、2輪車に関する意識調査と販売店に関する調査が実施され、意識調査では、新規購入ユーザーの購入動機は「燃費のよさ」「維持費の安さ」「移動時間の短縮」といった経済性と実用性重視の傾向が強く現れた。一方、保有経験の無い人においては「交通渋滞に巻き込まれずにすむ」点に魅力を感じている人が多いが、対照的に「どの特性も購入意欲をかきたてない」との回答比率も大きいという厳しい結果も現れた。 

ユーザー、ノンユーザーに関わらず全体の6割は、"二輪は環境性が優れている"とし、全体の2割から"より環境性の高い2輪車が開発されれば、買い替え・購入を検討する"との回答も得られている。さらに、東京都(特に23区西部)および大阪市などの人口集中地域を中心に、相変わらず2輪の駐車で困っている実態も浮き彫りにされた。 

販売店に関する調査では、ユーザーからは「信頼できる雰囲気」「分かりやすい説明」「整備内容の説明」「価格・諸経費の明確な表示」「試乗が可能」「商品を見るのに十分なスペース」「展示2輪車の品揃え」「アクセサリー・用品の品揃え」を重視するとの回答が見られ、一方、販売店も同様の項目を重視していることも確認されたが、ユーザー満足度との間に差が生じていることがわかったとされる。 

今回の調査から見えた動向は、既に多くのユーザーや関係者が実感している状況であり、本年度になって発表や市場に投入されたニューモデルの多くは、そうした意味では市場動向から外れたものではないという現状である。

だが、経済性や実用性重視だけではなく、言うまでもなく、一方で先進性、趣味性を求める向きも2輪という商品の特性上かなり存在することも事実であり、誰が見ても抜群に格好良く高性能で魅力的な商品の登場を強く願わずにはいられない。そこに、例えば高燃費性能も含まれていたら言うこと無しなのだが。さらに、今後は、隔年とは言わず毎年でも、より広範囲で詳細にこの調査が行われることにも期待したい。
 

 <モリ ヒサシ>